キューバ大使、群馬県で「キューバ社会における女性の役割」について講演

[2024 年 9 月 14 日、群馬] ヒセラ・ガルシア駐日キューバ大使は本日、群馬県前橋市で開催されたイベント『Buena Vida Social Club キューバフェス女性たちの笑顔とパワーを!』に参加し、200 人超の来場者を前に「キューバ社会における女性の役割」というテーマで講演した。

講演の冒頭、大使は「社会における女性の役割の問題は、キューバを含め世界中の女性が直面する変化や課題を理解する上で意義深いものだ」と述べた。

さらに、植民地時代と新植民地時代にキューバ女性が苦しんだ不平等な状況に触れ、キューバ革命の勝利によってその構図が根本的に変わり、対等な社会の構築に向けてジェンダーの視点を取り入れた諸改革が導入された経緯を紹介した。しかし、内的・外的要因に基づく課題が依然残っていると指摘。米国の対キューバ経済・貿易・金融封鎖は国民経済と国の全面的な発展を阻害するだけでなく、キューバ女性が基本的権利を享受するのを阻む直接的・間接的な暴力の一種でもある、と語った

ガルシア大使は続いて、「キューバ女性連盟 (FMC)」について紹介した。同連盟は女性の政治参加を推進し、意思決定への参加を促し、さまざまなレベルで女性の代表権を獲得する上で重要な役割を果たしてきた。同時に、女性と家族に自己啓発や職業訓練のための支援、指導を提供してきた。

群馬県の山本一太知事も同席し、大使の来県に謝意を表明するとともに、キューバと日本の関係強化に意欲を示した。

講演に続いてパネルディスカッションが行われ、キューバ側からはガルシア大使とジョセリン・カバーニャス三等書記官、日本側からはジェンダー問題に取り組んでいる鈴木あつこ群馬県議会議員、田中佑典県庁職員が参加した。討論を通じて、両国における女性保護政策や国の社会発展における女性の役割について意見を交換した。

今回のキューバ関連イベントでは、キューバ人作家の絵画展やラテン歌手マルガリータ恩田の歌、モヒートの実演などが披露された。主催はキューバ文化交流協会、後援は群馬県、キューバ大使館。

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