日本とキューバ、数百年の友好

キューバ共和国のナショナルデー1月1日は、革命勝利59周年にあたります。

私はキューバ国民と政府を代表し、天皇皇后両陛下と皇族の方々、日本政府、そして日本国民の皆様に、平和と繁栄、友好親善を願う気持ちをお伝えできるのを光栄に存じます。

キューバは、日本国民が経済社会発展のうえで、特に2020年東京オリンピック準備のうえで大きな前進を続けていることを、賛美の念をもって評価しています。

2018年は日本人移民120周年、2019年は外交関係樹立90周年にあたります。ともに、両国を結ぶ歴史的絆をさらに強めて行く素晴らしい機会となるでしょう。

我が国がハリケーン・イルマの被害を受けた折には、日本の政府、企業、国民から様々な連帯の表明をいただきました。これらの貴重なご援助に深く感謝いたします。

昨年は両国関係を多角的に深めることができました。ハバナ大学学長が来日し、重要な学術協力協定が結ばれました。

いくつもの議員団がキューバを訪問し、キューバからは友好議連会長が来日して、議員間協力協定が結ばれました。

第14回政策対話の開催も画期的な出来事でした。その際にはキューバから第一外務次官が来日し、様々な分野の高官と会談を持ちました。

昨年は戦闘に倒れたチェ・ゲバラの没後50周年にあたり、映画「エルネスト」の公開を始め、様々な行事が行われました。またキューバ革命の歴史的指導者フィデル・カストロ没後1周年を記念して行われた感動的な追悼行事も忘れることはできません。我々皆が彼の遺産、特に平和と正義、人類の幸福のための彼の闘いの意志を守る誓いを新たにした瞬間でした。

経済貿易分野では、キューバ市場に関心を持つ日本企業が増え続けています。第35回ハバナ国際見本市には、日本は史上最大規模のパビリオンを出展しました。また、最近の豊田通商も含め、ハバナの駐在員事務所が増えています。

11月には、456件のプロジェクトからなる第4次外国投資機会リストが発表されました。その多くは日本企業にとって大きな魅力となるものです。マリエル港開発特区は外国投資にとって最高の機会となっており、すでに50件のビジネスに成長しています。

第1回日本キューバ官民合同インフラ会議の成功によって、今後両国間で投資協定の交渉を行う意志が明確になりました。

昨年JICAハバナ事務所開設の交渉が終了し、同事務所が近々開設されます。

キューバの自然、文化、歴史遺産に惹かれて日本人観光客のキューバ旅行への関心が続いています。

国連で26回目の非難決議が採択された経済封鎖にもかかわらず、我が国は民主的で豊かな持続的な社会主義社会をめざす道を前進させて行きます。

日本の友好組織、議員、政党、日本社会から私達が長年受けてきた友好と連帯に、すべてのキューバ人の特別の感謝を重ねてお伝えしたいと思います。

キューバは、新しい年が全ての分野で両国関係を強化する年となり、その将来は両国の大地を照らす太陽のように輝くものになるであろうと確信します。

 

 

 

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Relaciones Bilaterales