キューバ共和国外務省声明
キューバ外務省は、米国大統領が最近署名したいわゆる「米国における盗用商標を認めない法律」をきっぱりと拒否する。この法律は、米国議会の反キューバ勢力によって推進され、キューバ経済に対する封鎖を強化する、新たな一方的強制措置である。この法律は、1999年会計年度歳出法第211条の適用範囲を拡大するもので、世界貿易機関(WTO)の紛争解決機関によれば、知的財産の保護に関する国際制度に違反するものである。
この法律は、工業所有権保護の国際制度に新たな打撃を与え、国際法の制度、特に知的財産権の貿易関連の側面に関する協定と工業所有権の保護に関するパリ条約を米国が軽視していることを確認するものである。
「米国における盗用商標を認めない法律」は、米国特許商標庁に合法的に登録されたキューバ商標を盗用する行為を正当化し、海賊特許を提供する道を広げるものである。
米国政府の態度は、キューバと米国が締約国である知的財産に関する国際条約に常に厳格に従って行動してきたキューバ当局の態度とは対照的である。現在、6,448の米国商標がキューバで登録され、保護されている。
東京にて日本キューバ経済懇話会設立50周年記念式典を開催
2024年12月5日、東京 –
日本キューバ友好議員連盟会長の古屋圭司議員ご臨席のもと、日本キューバ経済懇話会設立50周年記念式典が開催された。
ヒセラ・ガルシア駐日キューバ大使は開会の挨拶の中で、懇話会会員企業、特に駐在員事務所を置く日本企業に対し、キューバに信頼を寄せ、支援していただいていることに感謝の意を表した。懇話会からは段谷繁樹会長が、会員企業を前に、両国間の貿易、投資、協力の促進に引き続き取り組む必要性を述べるとともに、懇話会設立時の理念は現在も有効であると強調した。一方、友好議員連盟会長の古屋議員は挨拶の中で、キューバ訪問やフィデル・カストロ議長との会談を振り返り、両国関係を引き続き強化していくと述べた。
外交関係樹立95周年記念コンサート「 日本からキューバを歌う」
[2024 年 12 月 3 日、東京] 本日、キューバ日本外交関係樹立 95 周年を記念するレクチャーコンサート「日本からキューバを歌う」が開催された。
ヒセラ・ガルシア駐日キューバ大使は挨拶の中で、両国の歴史ある友好関係に加え、米国の対キューバ経済封鎖に反対する国連決議への日本の支持について言及した。さらに、社会的影響の大きい分野における日本政府からの国際協力活動に対し、謝意を表明した。
続いて、外務省の野口泰 中南米局長が挨拶し、二国間関係の強化に向けた両国の取り組みについて言及し、外交関係樹立100周年に向けて更なる関係発展に取り組む意向を改めて表明した。同時に、ハリケーン・ラファエルの被害に対するキューバへの緊急援助物資の供与について、両国の友好の証しであると述べた。
コンサートを主催した民主音楽協会の山口浩二 代表理事は、長きにわたる両国の文化交流を振り返り、人々をつなぐ架け橋として音楽を推進した創立者 池田大作氏の遺志について言及した。
キューバ写真展、東京で開幕
[2024年11月19日、東京] 駐日キューバ大使館で開催中の「関口照生 写真展 Buena Vista de Cuba! 素晴らしき、キューバ!」を祝うレセプションが催された。同写真展は、両国の文化の日(キューバ:10月20日、日本:11月3日)にちなみ、さらに両国の外交関係樹立95周年記念行事の一環として開催された。
ヒセラ・ガルシア大使は開会の挨拶で、同展の開催にあたり日本人写真家、関口照生氏に謝意を表し、「関口氏はレンズを通して、キューバの姿、人々、伝統を捉えた。各作品には、キューバの美しさだけでなく、キューバを独自の視点で見つめる人の愛情と共感が反映されている。観察するだけでなく、それぞれの物語に関わり、影響を受けた人の感性が息づいている」と述べた。
また、ガルシア大使はハリケーン・ラファエルによる被害に対し、日本政府がキューバへの緊急援助を決定したことに謝意を表明した。さらに、キューバ支援を目的として日本国内のキューバとの友好連帯団体が連携して、募金活動を展開していることに、感謝の言葉を述べた。
同展は11月22日(金)まで公開されている。