キューバ・米国農業会議開催へ
[5月13日、ハバナ(プレンサ・ラティーナ通信社)]
キューバと米国の農業部門代表は、正常かつ相互に有益な経済通商関係の確立を目的として、本日より第5回二国間会議を開催する。
同会議の開会式は首都ハバナにあるホテル・ナシオナルで行われる。同ホテルは1998年に国の文化財に指定され、2008年からユネスコの世界記憶遺産に登録されている。
ミゲル・ディアス=カネル大統領は 2024年2月、諸州の農務長官をはじめとする農業部門幹部から成る米国代表団を出迎えた際、「米国の農業部門は“常に壁を取り払う方法を模索してきた”」と評価した。
大統領は「もし経済封鎖がなければ、“両国民の利益のために協力し、前進する機会が互いに多くあっただろう”」と述べた。
「キューバは小さな国だが、国内市場は決して無視できるものではなく、国家は1100万人の食料を確保しようとしている」と大統領は指摘した。
専門家の見解では、2000年に米国議会が「制裁修正法」と輸出の拡大を承認したのは、米国内の農家からの働きかけが背景にあり、これによりキューバは、反キューバ勢力に押し付けられた不利な条件下ではあるが、米国で食料を購入できるようになった。
キューバ外務省が発表した報告書によると、ディアス=カネル大統領は2度のニューヨーク滞在中、農業部門の代表者らと会合を持ち、関係拡大への政府の意向を改めて表明した。
今年2月にキューバを訪問した米国代表団は、全米農務省協会 (NASDA) によって編成された、この種のものとしては初となる代表団であった。
キューバ当局によると、NASDAが調整した今回の訪問は、両国関係の特色となりうるような敬意ある交流や協力、互恵的なプロジェクトの推進などの現実的な潜在可能性を示すものであるという。