キューバ共和国 人民権力全国議会(国会)

キューバ共和国 人民権力全国議会(国会)

 

キューバ共和国人民権力全国議会(国会)国際委員会は、米国の対キューバ経済・貿易・金融封鎖の撤廃について、過去数か月間に賛意を表明した世界中の議会、議員団、組織、団体、個人に謝意を表明する。同時に、この残酷で非合法な政策に終止符を打つために国連総会が表明する要求に対し、実質的に全ての国々の政府が毎年、支持を寄せていることについて感謝の意を表明する。

 

この経済封鎖は特定の国を対象としたものとしては、最も包括的かつ不平等で長期化した経済戦争である。国際法及び国連憲章の目的と原則に違反している。道徳的に持続不可能な政策であり、ジェノサイド的行為と見なされる。キューバ全国民の福祉、社会的安定、そして最も基本的なニーズの充足に反するものである。国の発展の可能性を阻害する要因となっていることに加え、経済運営や主要サービスの提供、そして国全体の活力にとって必要とされる重要な金融・物的資源を国から奪っている。

 

キューバ国会の国際委員会は、経済封鎖を断固として非難するにあたり、想起する。新型コロナウイルス・パンデミックの最中、米国政府が対キューバ攻撃を強化したことを。強圧的な経済的措置を追加適用し、さらに米国務省の恣意的かつ虚偽の「テロ支援国家リスト」なるものに再びキューバを加えた結果、懲罰的な措置が追加された。このような行動は、パンデミックに立ち向かい、人命を救うという困難な課題への対応を大きく阻害し続けており、キューバ国民を敵視する政策の冷酷さを示すものである。

 

さらに、キューバの国会議員は世界中の国会議員に向けて、悪名高き「ヘルムズ・バートン法」の廃止を米国政府に対して共に要求するよう、改めて強く呼びかけるものである。同法が考案された目的は米国政府の対キューバ攻撃を永続させ、キューバへの植民地的管理メカニズムを設計することにあった。さらに、第三国の個人や組織、政府がキューバと交流し、自由に経済・貿易関係を発展させる権利を主権に基づき行使した場合、それを罰し、脅迫し、威嚇することを目的とした。

 

我々は米国議会に向けて、改めて呼びかけるものである。経済封鎖の撤廃を訴える米国社会の幅広い分野の多数派意見に耳を傾け、硬直化した対キューバ政策に終止符を打つために必要な措置を講じることを。また我々は、二国間の共通関心分野における交流と協力の前進につながるよう、キューバとの対話のチャンネルを開くことを米国議会に促すものである。

 

キューバ国会の国際委員会は全面的な確信を持って、キューバ国民の「耐え抜き、勝利する」という不屈の意志を重ねて表明する。

 

2021年5月28日、ハバナ市

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