フィデル・カストロの素顔――通訳から見たリーダーの人間性
フィデル・カストロの素顔――通訳から見たリーダーの人間性
山中道子さん インタビュー 斉藤真紀子
キューバという国と人びと、そしてスペイン語に魅了されて60年――。キューバ大使館で大使のスペイン語通訳を務める山中道子さんは、長年にわたり日本とキューバの架け橋となってきました。フィデル・カストロ(以下、フィデル)の通訳を務めた山中さんに、間近で接したからこそ分かるフィデルの素顔や印象に残るエピソード、キューバへの思いを聞きました。
――フィデルと初めて会ったときの印象を教えてください。
山中 初めて会ったのは、1972年、キューバで通訳をしたときです。建設機械や鉱山機械の大手メーカー、コマツ(小松製作所)の視察に、通訳として同行しました。フィデルが扉を開けて入ってきた瞬間、圧倒的なオーラを感じました。憧れていた人物でしたが、実際に目の前にすると、ただ歩いているだけで周囲が息をのむようなカリスマ性がありました。




