キューバ大使館資料
キューバ共和国外務省声明
Declaración de la Cancillería de Cuba sobre decisión del gobierno de Canadá de designar su Embajada en La Habana como misión sin acompañantes.
カナダ政府は、その発表によるとキューバ駐在の外交官数人が2017年に健康被害を訴えた問題を受けて、今後は赴任職員の家族帯同を禁じる決定を下した。
キューバは、高度な専門家グループによる厳密な調査の結果、カナダ大使館職員が訴えた健康被害を裏付けるような証拠は何一つ発見されなかったことを改めて言明する。何らかの種類の攻撃ないし事件がキューバ国内で発生したことを示す形跡も発見されておらず、あるいは当該症状について、いずれかの個人か団体が標的に向けて実行した音響攻撃あるいはその他の性質の行動と関連していることを示す形跡も発見されていないことを、同様に言明するものである。
カナダ政府の声明によると、半年以上前から新たな発症例はなく、原因は依然不明であり、キューバを訪れるカナダ人旅行者が危険にさらされていると示唆する証拠もなく、環境調査によって原因として特定されうる何らかの事実が示されているわけでもない。これはすべて、キューバ人専門家グループの見解と一致する。
キューバ政府はカナダ政府の決定を尊重するが、これを根拠に欠けるものと考える。全責任を負って改めて言明するが、キューバは安全で安定した健全な国である。その住民にとっても、年間ほぼ5百万人の外国人旅行者にとっても、だ。その数には百万人余のカナダ人も含まれる。この国ではすべての国の外交官の保護が保証されている。
キューバは今後も引き続きカナダ政府と建設的に連携し、外交ルートでの緊密なやりとりや法執行機関間の協力、高度な専門家らの支援を通じてこの問題の最終的な原因究明に努める。そのために、両国の医療専門家が患者のプライバシー尊重を第一としながら、利用可能な情報について意見交換するよう重ねて促したものである。
2018年4月18日、ハバナ
