2025年4月29日
親愛なる同胞の皆さん、
メーデー、国際労働者の日が近づいています。これは、生命を生み出し支えている人々に敬意を表する日です。
30年以上前、ヨーロッパにおける社会主義の崩壊後、この日の大規模な祝賀はごく限られた国々、たとえばキューバなどでしか行われなくなりました。
私たちは、正当な誇りをもって、最も深刻な困難の中にあっても、社会主義の旗を掲げ続けてきたと言うことができます。
その後の年月を通じて、世界中から多くの代表団がこの日を祝うためにこの小さくも特別な国、労働者たちが主役である国を訪れましたし、今も訪れています。
彼らは、困難でありながらも明るく抵抗を続ける私たちの力強さを目の当たりにし、共有したいと願っています。
彼らは、最悪の経済状況の中でも獲得した権利を祝い、同時に、経済封鎖と戦うだけでなく、自らの欠点や誤りとも向き合い克服していこうとする、この国民の驚くべき模範を見逃したくないのです。
1959年の革命勝利以来、労働者階級には権限が与えられ、キューバが、西半球初の社会主義国と宣言したことで、その力はさらに強化されました。
今日の状況は、他国で社会主義が敗北という重圧のもとで、理想が見えなくなっていたあの頃と比べて、決して良いとは言えません。
それでも当時と同様に、労働者や農民、創造者や芸術家たちの維持された力を祝うために行進を続けてきました。そして今日もまた、私たちはこの行進を続ける決意を新たにしています。
私たちの経済には、今かつてないほどの強さで帝国主義国の暴風が吹き荒れています。彼らは、この創造的かつ大胆な抵抗の模範を世界地図から消し去ろうとしています。
だからこそ、私たちは、キューバ国民の最大の敵の望みを裏切って、私たちが生きて立ち上がっていることを、再度示しましょう。私たちは、キューバ国民の男女の意志によって、生き、立ち上がり、抵抗し、創造しているのです。
そして今回は、特別な思いとともにメーデーを迎えます。この度のメーデーは、フィデルがあの人々で溢れかえった広場で歴史的な演説を行ってから25年となります。そのときフィデルは私たちに、「歴史的瞬間の意義を理解し」「変えるべきものはすべて変え」「自らの手で、自らの努力によって我々を解放しよう」と呼びかけました。
当時フィデルはこうも明言しました。「革命とは、団結であり、独立であり、キューバと世界のための正義という夢を追い求めることである」と。
メーデーには、団結の力を示して行進しましょう。私たちの独立と正義の夢を求めて。
封鎖に反対し、復帰しつつあるファシズムに反対し、ガザでのジェノサイドに反対し、そして人類を脅かす不正義の海が引き起こしている、静かな大量虐殺に反対して。
キューバが望み、キューバにふさわしい「より良い世界」を求めて行進しましょう。
メーデーの広場で会いましょう!