限りない尊敬と敬愛を込めて、フィデル・カストロ議長生誕記念メッセージ

先日、日本のテレビ(「テレビ朝日」)が、キューバの「コロナ禍に立ち向かう」様子を報道していたのを観ました。「ホームドクター制度があり、全てのキューバ人は無料で医療が受けられるし、徹底して健康管理が行われていて、コロナ禍は封じこまれています。」「自国だけではなく海外にも医師団を派遣し、世界の国々の人々を救っています。」と、「非常に、正しく」報道をしていました。番組のコメンテーターらは「初めて知った、キューバはすごい!」と称賛の言葉を次々と述べていましたが、この番組を観た多くの視聴者らも、そう思ったのではないでしょうか。(ただ、残念ながらアメリカによる経済封鎖が続いていて困窮していることなどは、ほとんど触れられませんでしたが。)

 

私たちは知っています。革命後、カストロ議長がすぐにとりかかったことが医療制度を確立することであり、それも、国家予算の25%を医療に充てる事を実行し、継続してきたことを。そして、アメリカからの経済封鎖・貿易・金融封鎖が続いている最中でも、何よりもキューバ国民の健康を第一に考えることは、継続されてきたことを。

さらに、アメリ合衆国でハリケーンによる大災害が起きた時、「ヘンリー・リーブ隊」という名のキューバ医療隊を派遣することを、カストロ議長が提案し実行されたことを。

またカストロ議長は、医療だけでなく人民の教育についても第一に考えてきたことを、私たちは知っています。そして女性の地位・向上についても、です。キューバの医師・教育者・国会議員の半数以上は、女性たちであると聴きました。何と素晴らしいことでしょうか。

 

私たちが、2017年4月にフイリピン・マニラで開催された「第八回キューバ連帯アジア太平洋地域会議」に参加した時、キューバ代表団団長として参加されたマルタ・ロハス女史は、「1953年7月27日から、私たちの運動は始まったのですが、フィデル・カストロはその時に『歴史は私たちに無罪を宣告するであろう』と言いました。それが今、現実に到達したのです」と報告をされました。

全世界が、「コロナ禍」という困難をどのように乗り越えるか、今、問われています。答えは、キューバのそしてカストロ議長が一貫して行ってきた政策にあることは、明らかです。そのことを日本の地で伝えていくことを、私たちはこれからも行っていきます。

限りない尊敬と敬愛を込めて、フィデル・カストロ議長生誕記念のメッセージをお送り致します。

なお、二人が昨年春にキューバを訪問した際の写真を同封します。

 

 2020年8月13日   本郷文化ホオーラム・ワーカーズ・スクール 田沼久男

                                   村上理恵子

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