日本でキューバ

キューバ共和国外務省声明

キューバは、軍事徴用目的の人身売買と対決している。

 

キューバ内務省は、ロシアに住むキューバ人、またキューバ出身者をもウクライナの軍事作戦に参加させる目的で軍隊に組み込むために、ロシアを拠点に活動する人身売買ネットワークを発見し、その無力化と解体に取り組んでいる。このような企ては無力化され、このような活動に関与した人物に対して刑事手続きが開始されている。

 

キューバの敵は、キューバのイメージを悪化させ、キューバがこれらの行為の共犯者であるかのように見せかけることを目的とした歪曲された情報を広めているが、我々はこれを断固として否定する。

 

キューバは、傭兵主義に反対する確固とした明確な歴史的立場を有しており、国連でそうした行動に反対し、いくつかの例ではイニシアティブを発揮している。そのことは、国連で承認されていることである。

 

キューバはウクライナの軍事紛争に参加していない。キューバは、自国の領土から、キューバ国民がいかなる国に対しても武器を使用することができるよう、徴用や傭兵を目的としたいかなる形態の人身売買に参加する者に対しても、厳格な行動をとっており、今後も行動していくであろう。

 

ハバナ、2023年9月4日。

キューバ人民権力全国議会(国会)国際委員会声明 「欧州議会はキューバを裁く道徳的、政治的、法的権限を欠いている」

人民権力全国会議(国会)国際関係委員会は、欧州議会が 7 月 12 日に採択した決議につい て、これに断固として抗議する。同決議は欧州議会で 6 月 13 日、欧州理事会と欧州委員会 の宣言について、及び「欧州連合(EU)とキューバの政治対話と協力に関する協定」の進 捗について討論されたことを受けたものである。それに先立ち、ジョゼップ・ボレル欧州連 合外務・安全保障政策上級代表が 5 月、「第 3 回キューバ・EU 合同協議会」のためハバナを 訪れた。

人民権力全国会議(国会)国際関係委員会は、欧州議会にはキューバを裁く道徳的、政治的、 法的権限がないことを強調するものである。現会期中に承認されたキューバに関する過去の 決議と同様、この文書は非常に干渉的な内容となっている。キューバの現実や法制度、法の 支配のみならず、キューバが国際法を厳格に遵守し主権を行使する形で他国と関係を維持し ていることについても、誹謗中傷している。同時に、「加盟国や他の地域に存在しているが 欧州議会が関心を払っていない課題」に関して、欧州議会が価値判断を下すにあたり、二重 基準を適用していることの表れでもある。ファシズムの復活に対する欧州議会の沈黙は、共 犯と見なされかねない。

キューバは、グアンタナモ湾における米原子力潜水艦の停泊に抗議する

キューバ共和国外務省声明

キューバ共和国外務省は、2023 年 7 月 5 日にグアンタナモ湾に米国の原子力潜水艦が入港 し、7月8日まで同湾の米軍基地に停泊していたことを断固として抗議する。このことは、 その政治的あるいは戦略的目的は不明であるが、米国の一段と高まった挑発である。

周知のように、米軍は、キューバ国民の意思に反し、1898 年にスペインの植民地支配に対 するキューバ独立戦争への膨張主義的介入に続いて始まった、わが国への非合法な軍事占 領の植民地的残滓として、121 年間、この 117 平方キロメートルの領土を基地として占領 してきた。

問題は、この基地は、長年にわたり、米国にとって戦略的にも軍事的にも重要性に欠ける 飛び地であるということである。その居座りは、キューバの主権を侵害しようという政治 的目的に応えるものでしかない。ここ数十年、その実質的な便宜は、さまざまな国の何十 人もの市民を拘束し、拷問し、系統的に人権を侵害するためのセンターとしての役割を果 たすことに限られている。

この時期に原子力潜水艦が停泊するということは、この世界の平和な地域に原子力潜水艦 が存在する実際の軍事的根拠は何か、その目標は何か、そして戦略的目的はどういうもの かという点を問題にせざるをえない。

第3回CELAC-EU首脳会議の準備に関するキューバ外務大臣による公開非難声明

第3回CELAC(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体)-EU(欧州連合)首脳会議が、7月17日、18日にベルギーのブリュッセルで開催される。

非常に複雑な国際情勢の中で、両地域の首脳が8年ぶりに再会することになる。

現実には、いろいろな演説や宣言にかかわらず、二地域間関係には何の進展もなかったし、最近では、後退さえしている。

今回のサミットは、こうした経過を変え始める一つの機会となりうるものである。しかし、懸念すべき理由がある。

首脳会議の準備における欧州連合の透明性の欠如と操作的な行動は、会議の成功を著しく危うくしている。

EUは、直接的で透明な議論を不可能にするような、制限的で分断的な形式を押し付け、議論の内容をマスコミや世論から隠そうとしている。

サミットと並行して、いろいろなフォーラムが一方的に開催される。このようなイベントでは、誰が中南米・カリブ海を代表するのかさえ、欧州側が勝手に決めてしまっている。

このような行動は、尊重を欠くだけでなく、それらのフォーラムがCELAC加盟国を攻撃し、特別視するための場所となる条件を作り出している。

こうしたEUの行動は、首脳会議で最終合意が達成される可能性を危うくしている。

ミゲル・マリオ・ディアス=カネル・ベルムデス、キューバ共産党中央委員会第一書記兼共和国大統領による、2023年「革命65年」6月22日にフランスで開催された新国際金融協定に関する首脳会議での演説。

フランス共和国大統領 エマニュエル・マクロン閣下

コロンビア共和国大統領グスタボ・ペトロ閣下及び南アフリカ共和国大統領シリル・ラマポーザ閣下

まず初めに、新たなグローバル金融協定のための首脳会議への招待に感謝いたします。この首脳会議は、国連の枠組みにおけるより広範な政府間協議での議論と意思決定に向けたもうひとつの出発点となりうるものです。

私たちは、発展途上国を数の上で最も代表するグループです。キューバは、歴史的に今日私たちを結びつけている要求の旗振り役であり代弁者である77カ国+中国グループの議長を務めるという大きな責任を背負って、この会議に参加しています。

現在の国際的な経済・金融秩序がもたらす最も有害な結果は、極めて不公正で、反民主的で、投機的で、排他的なものであり、発展途上国に最も重くのしかかっているものであると述べても、それは秘密を明らかにしたことにはなりません。

過去10年間で対外債務がほぼ倍増し、2022年には国際通貨基金(IMF)から新たに割り当てられた特別引出権のほぼ2倍にあたる3,790億ドルの外貨準備を自国通貨防衛のために使わなければならなくなったのは、外ならぬ私たちの国々です。

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