キューバ外務省声明 「国際社会の平和と安全の維持を我々は呼びかける」
キューバ大使館資料
キューバ外務省声明
「国際社会の平和と安全の維持を我々は呼びかける」
米国がNATO(北大西洋条約機構)をロシア連邦との国境方面に拡大しようと注力していることはロシアの安全保障、さらには地域及び世界の平和にとって脅威となっている。
米国政府は過去数週間にわたってロシアを脅し、ウクライナへの“差し迫った侵攻”の危険性を巡って国際社会を操作してきた。武器と軍事技術を供給し、同地域の複数国に派兵し、一方的で不当な制裁を科し、新たな報復の脅しをかけた。それと当時に、反ロシア・プロパガンダを展開した。
キューバはこの政策の危険性について、以前から警告してきた。
2014年2月22日、当時のラウル・カストロ国家評議会・閣僚評議会議長/革命軍将軍は警告した――「今この瞬間にも、ウクライナでは憂慮すべき事態が起こっている。西側列強の介入は停止すべきだ(中略)。これらの事態が国際社会の平和と安全に深刻な結果をもたらしかねないことを無視すべきではない」
「標榜する“民主主義”と同様、非現実的なサミット」
キューバ外務省声明
「標榜する“民主主義”と同様、非現実的なサミット」
12月9日から10日にかけて、米国政府主催のサミットがオンライン形式で開催された。招待客の事前録音スピーチと完全操作された議題で構成され、国際社会にとっていかなるメリットもなく、世界が共有する喫緊の課題を解決するための提案もない、扇動的な働きかけだった。
政治的な策略として、地球上の最強国のさらなる孤立と影響力の喪失を示すのに役立っただけだった。実際面では、唯一の目に見える成果は主権国家の政治的転覆――国際法の明白な違反――のために4億ドルの拠出が取り決められたことだ。
サミット閉幕後、数時間が経過したが、そこで何が起きたかを説明できる人も記憶している人もほとんどいない。
米国政府は包括的な会合を開催することで協力を促進し、世界人口の大多数の生活に緊急かつ深刻な被害を与えている諸課題のうち、いずれかへの解決策を模索するための機会を逸した。




