日本でキューバ

新型コロナウイルスに対して使用される キューバ産インターフェロンの効果

キューバの遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター(CIGB)の研究者チームによって1986年に開発された組換えヒトインターフェロンα2B(IFNrec)は、キューバの国民医療制度に導入されて以来30年超にわたり、数千人のキューバ人患者に利益をもたらしてきた。

同センターはキューバ国立バイオ・製薬企業グループに属する。所長のエウロヒオ・ピメンテル・バスケス博士は、この30年を通じて、B型・C型肝炎、帯状疱疹、 HIV/エイズ、デング熱などのウイルス性疾患の治療におけるIFNrecの効果と安全性が示されたと述べた。専門家らによれば、IFNrecは様々な種類の癌に対する治療に効果があるのみならず、HIVによるウイルス感染、ヒトパピローマウイルスによる再発性呼吸器乳頭腫症、および尖圭コンジローマに対しても使用される。

IFNrecは細胞中のウイルス増殖を抑制する性質があり、様々な癌の治療にも使用されている。こういった場合の利点は、これが自身を守るメカニズムであり、その使用によって患者の状態の悪化や複雑化を阻止し、最終的に死に至るのを防ぐという利点がある。

スペインも新型コロナウイルスに対しキューバ産製剤を使用

スペインで見つかった最初の新型コロナウイルス感染者の治療を成功させるべく、セビリヤのビルヘン・デル・ロシオ病院にて、キューバ産製剤のインターフェロンβがHIV/エイズ治療薬と併せて投与されている。

 

同病院の医師らによると、患者ミゲル・アンヘル・ベニテス氏(62歳)はこの治験に良好な反応を示している。抗HIV薬であるロピナビル・リトナビルとキューバ産インターフェロンβが併用されている。このキューバ産のインターフェロンβは中国で効果をあげており、WHOが世界リスクを「非常に高い」としたこの新型コロナウイルスの感染者が出ている世界の他の国々でも既に使用されている。

 

医師らによれば、インターフェロンβは併用している2種の製剤とは異なる作用メカニズムであるが、同様に効果がみられる。インターフェロンは、ヒト細胞がウイルスに感染した際に分泌する天然タンパク質である。

 

キューバはボリビアのクーデター政府が外交関係停止のために用いた口実を糾弾する

キューバ大使館資料

キューバはボリビアのクーデター政府が外交関係停止のために用いた口実を糾弾する

 

キューバ外務省声明

 

ボリビア多民族国外務省は、キューバ共和国との外交関係を停止するというクーデター政府の決定を発表した。その理由として、キューバ政府が二国間関係を組織的に悪化させ、ボリビア政府に対して敵対的であったと主張している。

 

キューバ外務省はボリビアの事実上の政府による、事実無根の言いがかりを断固として拒絶するものである。

 

同国の事実上の政府メンバーらは2019年11月12日、力ずくで権力に乱入して以降、対キューバ関係を妨害し、悪化させるため組織的な行動を展開した。

 

現当局は嘘と事実の歪曲、特にキューバの医療協力を敵視した反キューバ・キャンペーンを徹底的に繰り広げた。キューバ人医療協力隊員を狙った暴力が公然と扇動され、違法かつ根拠のない強引な家宅捜索や捜査に加え、隊員への誤った嫌疑や逮捕が行われた。

 

​​​​​​​米国によるキューバの国際医療協力に対する妨害活動

キューバ外務省声明

 

2019年8月29日付のキューバ外務省声明で警告したように、米国政府は昨年からキューバの医療協力を標的とする集中的かつ侮辱的なキャンペーンを展開している。それと並行して、キューバ指導部に対する制裁の威嚇、さらに医療協力の受入国に受入れ中止の圧力をかけている。ホワイトハウスの国家安全保障会議が入念にキャンペーンの指揮を取り、フロリダの反キューバマフィアとつながりのある国会議員及び狂信的な国務省職員らが積極的に参画している。

 

キューバが搾取目的または派遣先国の内政干渉を目的として、自国の医療従事者らを“現代の奴隷制”及び“人身売買”なるものの対象にしているとして、彼らはキューバを非難している。

 

​​​​​​​帝国主義と寡頭支配層の攻撃を前にした“我らがアメリカ”

キューバ外務省声明

 

我々の地域で最近起こった出来事を見ると、米国政府と反動的な寡頭支配層こそがラテンアメリカ・カリブ海における危険な激変と政治的・社会的不安定化の主犯であることが裏付けられる。

 

2019年1月1日、ラウル・カストロ革命軍将軍・キューバ共産党中央委員会第一書記は予告している。「我々の地域において帝国主義的支配を復活させようと幻想する者たちは、ラテンアメリカ・カリブ海は変わった、そして世界もまた然りということを理解すべきだ。(中略)同地域は干ばつ期の牧草地に似ている。ひとつの火の粉が皆の国益を損なう制御不能な火災を引き起こしかねない」

 

トランプ大統領はモンロー主義の有効性を宣言し、同地域の天然資源に対する帝国主義的支配を維持するためマッカーシズムに訴えている。国家主権の行使を妨害し、地域統合・協力の願いを阻んでいる。世界及び西半球規模で一極支配を復活させようとしている。革新的で革命的、かつ野蛮な資本主義の代替となるモデルを排除し、政治的・社会的な成果を逆行させ、新自由主義的モデルを強要している。彼は国際法や代議制民主主義のルール、環境、諸国民の幸福すら意に介さない。

 

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