キューバは、グアンタナモ湾における米原子力潜水艦の停泊に抗議する
キューバ共和国外務省声明
キューバ共和国外務省は、2023 年 7 月 5 日にグアンタナモ湾に米国の原子力潜水艦が入港 し、7月8日まで同湾の米軍基地に停泊していたことを断固として抗議する。このことは、 その政治的あるいは戦略的目的は不明であるが、米国の一段と高まった挑発である。
周知のように、米軍は、キューバ国民の意思に反し、1898 年にスペインの植民地支配に対 するキューバ独立戦争への膨張主義的介入に続いて始まった、わが国への非合法な軍事占 領の植民地的残滓として、121 年間、この 117 平方キロメートルの領土を基地として占領 してきた。
問題は、この基地は、長年にわたり、米国にとって戦略的にも軍事的にも重要性に欠ける 飛び地であるということである。その居座りは、キューバの主権を侵害しようという政治 的目的に応えるものでしかない。ここ数十年、その実質的な便宜は、さまざまな国の何十 人もの市民を拘束し、拷問し、系統的に人権を侵害するためのセンターとしての役割を果 たすことに限られている。
この時期に原子力潜水艦が停泊するということは、この世界の平和な地域に原子力潜水艦 が存在する実際の軍事的根拠は何か、その目標は何か、そして戦略的目的はどういうもの かという点を問題にせざるをえない。