日本でキューバ

アメリカの対イラン侵略を阻止しなければならない。キューバ共和国外務省声明

アメリカ合衆国によるイラン・イスラム共和国への直接侵略の脅威は、ジェノサイド政策をとるイスラエル政府によって助長され、フォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの核施設への卑劣な爆撃をもって実行された。

キューバは、これらの重大な行為を断固として非難する。これらは、中東における紛争の危険な激化であり、国際連合憲章および国際法への明白な違反である。

キューバ政府は、イラン国民および政府への連帯をあらためて表明する。

この無責任な行動によって、アメリカは、地域の平和追求を無謀にも妨げ、人類を、計り知れない結果をもたらす危機へと引きずり込んでいる。

アメリカ政府は、国際原子力機関(IAEA)の保障措置の下にある核施設を攻撃することにより、核拡散防止条約(NPT)をも重大に侵害している。

われわれは、国連総会および安全保障理事会に対し、国際の平和と安全を維持するという本来の責任を果たすよう、改めて呼びかける。世界的な動員によりこの侵略を非難し、それが継続されるのを阻止し、現在必要とされている緊急性と決意をもって平和を回復するよう、たゆまぬ行動を求めるものである。

ハバナ、2025年6月22日

キューバは、シオニストの軍事的エスカレーションおよび米国によるイランへの直接侵略を阻止するため、国際社会の緊急な行動を呼びかける

キューバ共和国外務省の声明

キューバ政府は、イスラエルによるイラン・イスラム共和国への戦争の激化、米国による直接侵略の脅威、さらには核兵器使用や放射能漏れに発展しかねない危険性について、深刻な懸念を改めて表明し、人類にとって破滅的かつ壊滅的な結果をもたらすおそれがあることを警告する。

われわれは、イランに対する軍事的侵略が本日で7日目を迎えるにあたり、米国政府の関与の可能性に対し、米国民および国際社会に対して、即時の侵略停止を求めるよう訴える。米国は、イスラエルに対する財政的・政治的・軍事的支援、また米国の脅迫的な発言、ならびに同地域への軍事装備の最近の展開を通じて、紛争を不安定化させる要因として機能し、紛争の危険なエスカレーションを引き起こしている。

キューバは、イラン・イスラム共和国との完全な連帯を改めて表明するとともに、イラク、アフガニスタン、リビアへの過去の軍事介入がもたらした、それらの国における混乱、暴力、不安定という悲惨な結果を想起する。

われわれは、いかなる前提条件も圧力も伴わない対話と交渉によって、平和を見出すよう、緊急に訴える。

キューバ外務副大臣とのインタビュー、米国の経済制裁、トランプ氏の強制送還、イスラエルによるイランとガザへの戦争について

デモクラシー・ナウ 2025年6月17日

キューバのフェルナンデス・デ・コシオ外務副大臣に、トランプ政権によるキューバに対する制限強化について話を聞いた。ドナルド・トランプ大統領は、ホワイトハウスに復帰して以来、キューバを「テロ支援国家」に再指定し、数十年にわたる経済制裁の維持を改めて表明、キューバ人移民の強制送還も目標に掲げている。マルコ・ルビオ国務長官は、現在、キューバの医師や医療従事者を他国に派遣する医療支援プログラムにも攻撃の矛先を向けている。キューバは、先週発効したトランプ大統領の入国禁止措置の対象国にも含まれ、キューバ国民は、米国への入国が厳しく制限されている。こうした動きは、トランプ政権が、グアンタナモ湾の収容所に収容されている数千人の移民を移送する計画を進めていると報じられている中でのことだ。フェルナンデス・デ・コシオ氏は、米国における反キューバ政治家の影響力は「これまで以上に強まっている」と述べており、それが「ほとんどのアメリカ人の利益とは無関係な、この偏狭なアプローチ」を推進しているとの見解を示している。

AG(エイミー・グッドマン):これは「デモクラシー・ナウ!」です。私はエイミー・グッドマン、そしてフアン・ゴンサーレスです。このインタビューは、スペイン語で行い、デモクラシー・ナウに掲載します。

アメリカ合衆国とイスラエルは、イランに対する無法な戦争の結果に責任を負うべきである

キューバは、イスラエルがイラン・イスラム共和国に対して行った攻撃を断固として非難する。

キューバ政府は、中東地域における事態に深い懸念を示し、2025年6月13日未明にイスラエルが行った攻撃およびイラン・イスラム共和国への戦争の脅威を、国連憲章および国際法、特に国家の主権、領土保全に対する武力による威嚇または行使の禁止という原則を公然と無視したものとして、断固として非難するものである。

イスラエル国家による侵略的な政策および非難されるべき無責任な行為は、米国政府による軍事的・財政的・後方支援および政治的支援があるからこそ可能となっており、地域および国際的な安定と安全をさらに危険にさらしており、人類にとって予測不可能な結果を招く恐れがある。

キューバは、イラン・イスラム共和国の政府および国民に対する連帯を改めて表明するとともに、地域における緊張の更なる高まりおよび大規模な武力衝突の危険性について警鐘を鳴らし、国際社会、とりわけ国際安全保障理事会および国連総会に対し、国際平和と安全の維持という本来的責務を果たし、この攻撃およびシオニスト政権が行っている無罪の状態に即刻終止符を打つよう強く求めるものである。

パレスチナに対するジェノサイドは、根本的に終わらせなければならない。

キューバ外務省、アメリカ合衆国臨時代理大使を、無礼な行動に抗議して召喚

キューバ外務省は、5月30日金曜日、アメリカ合衆国の臨時代理大使を召喚し、彼がキューバに着任して以来取ってきた内政干渉的かつ非友好的な態度について、改めて注意を促した。それは外交官としてふさわしくないものであり、キューバ国民に対して無礼なものである。

外務省米国総局のアレハンドロ・ガルシア・デル・トロ二国間問題局長は、抗議の意を込めた口上書を同大使に手渡し、その行動に対する断固たる拒否を表明した。それは、外交関係に関するウィーン条約に違反し、両国間で締結された国交回復協定にも反するものである。

ガルシア・デル・トロは、提出された口上書に記載されているように、キューバ国民に重大な犯罪行為や憲法秩序への攻撃を扇動し、当局に反抗するよう仕向け、さらには敵対的な外国勢力の利益と目的を支持するよう奨励することは、挑発的かつ無責任な行動であると強調した。さらに、外交特権によって享受される免責は、彼が同国の代表として認可を受けている国、この場合はキューバ、の主権と国内秩序に反する行為の隠れ蓑として用いることはできないとも述べた。

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