日本でキューバ

フィデル・カストロの素顔――通訳から見たリーダーの人間性

フィデル・カストロの素顔――通訳から見たリーダーの人間性

山中道子さん インタビュー 斉藤真紀子

キューバという国と人びと、そしてスペイン語に魅了されて60年――。キューバ大使館で大使のスペイン語通訳を務める山中道子さんは、長年にわたり日本とキューバの架け橋となってきました。フィデル・カストロ(以下、フィデル)の通訳を務めた山中さんに、間近で接したからこそ分かるフィデルの素顔や印象に残るエピソード、キューバへの思いを聞きました。

――フィデルと初めて会ったときの印象を教えてください。

山中 初めて会ったのは、1972年、キューバで通訳をしたときです。建設機械や鉱山機械の大手メーカー、コマツ(小松製作所)の視察に、通訳として同行しました。フィデルが扉を開けて入ってきた瞬間、圧倒的なオーラを感じました。憧れていた人物でしたが、実際に目の前にすると、ただ歩いているだけで周囲が息をのむようなカリスマ性がありました。

日本でフィデル・カストロ生誕100周年を記念する集いが開催された

[8月13日 東京] この日、駐日キューバ大使館ではフィデル・カストロ最高司令官の生誕100周年を祝う集いが催され、多くの人が参加した。

フィデルの生涯と業績、キューバ革命、政治組織7月26日運動、そして他のラテンアメリカ諸国の指導者たちとの交流など多岐にわたるテーマについて講演があった。

ヒセラ・ガルシア駐日キューバ大使は、キューバ革命の過程におけるフィデルの深い人間性、それが世代を超えて人々に与えた影響について述べた。フィデルが主導した国際連帯についても言及し、アフリカの独立闘争をはじめ「オペレーション・ミラクル」、教育プログラム「Yo Sí Puedo」、チェルノブイリの子どもたちへの支援、世界中から集まった医学留学生数万人への学位授与といった、歴史的な局面におけるその役割について紹介した。

新藤通弘氏は「7月26日運動」の歴史について語り、米国政府による冷酷な攻撃に直面しているキューバ革命を応援する運動を継続するよう、聴衆に呼びかけて締めくくった。

最後に、ジャーナリストの三津田弘志氏は、ベネズエラでフィデル・カストロ最高司令官およびウゴ・チャベス大統領と会ったときの思い出を語り、両指導者の人間性と謙虚さを目の当たりにできたと述べた。

キューバ共和国大統領、ミゲル・ディアス=カネルによる基調講演。「フィデル:遺産と未来」第1回国際コロキウム

キューバ共産党中央委員会第一書記兼共和国大統領、ミゲル・マリオ・ディアス=カネル・ベルムーデスによる基調講演。「フィデル:遺産と未来」第1回国際コロキウムの開会式にて、2026年8月10日、コンベンション・パレスにて、「フィデル・カストロ・ルス最高司令官生誕100周年」

 

講演者:ミゲル・ディアス=カネル・ベルムーデス

2026年8月10日 21:08:53

(速記録 - 大統領府)

 

写真:ドゥニア・アルバレス・パラシオス

 

親愛なる姉妹、兄弟の皆様、

 

キューバ共産党中央委員会第一書記兼共和国大統領、ミゲル・マリオ・ディアス=カネル・ベルムーデスによる、2026年8月8日、「フィデル・カストロ・ルス最高司令官生誕100周年」の年、コンベンション・パレスにて開催された第24回共産党・労働者党国際会議の閉会式における演説。

26.08.09 キューバは誰にも思想を押し付ける必要はありません。思想を輸出する必要もありません。教訓を授けるのは歴史そのものです

出所:グランマ紙

 

私たちが強いられているこの完全な窒息状態は、生存に不可欠な最も基本的な資源やサービスを奪うことで、疲労、落胆、そして社会的分断を助長し、キューバの社会主義プロジェクトを破壊することを目的とした集団的懲罰に他なりません。

発言者:ミゲル・ディアス=カネル・ベルムーデス

2026年8月9日 08:08:42

第24回共産党・労働者党国際会議の閉会式にて

キューバ共産党中央委員会第一書記兼共和国大統領、ミゲル・マリオ・ディアス=カネル・ベルムーデスによる、2026年8月8日、「フィデル・カストロ・ルス最高司令官生誕100周年」の年、コンベンション・パレスにて開催された第24回共産党・労働者党国際会議の閉会式における演説。

 

(速記録 - 大統領府)

 

世界各国の共産党・労働者党の同志の皆様、

 

親愛なるケマル・オクヤン同志、

 

長崎の鈴木史朗市長、同市を訪問中のキューバ大使の表敬を受ける

[8月10日、長崎] 長崎の鈴木史朗市長は、8月9日の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典

に参列したヒセラ・ガルシア大使とホルヘ・クレスポ参事官の表敬を受けた。

 

キューバ大使は、数多くのキューバ要人による長崎訪問や「太陽と鶴」の像、そして核兵器廃絶に向けた取り組みなどにおいて、キューバ国民と長崎との間には長年にわたる友好と連帯の絆が築かれてきたことについて言及した。

 

さらに、キューバは平和を愛する国であり、81年前、米国による長崎への原爆投下によって引き起こされたような人類の悲劇が二度と繰り返されないための唯一の道として、全面的かつ完全な軍縮、多国間主義、そして諸国民間の相互理解を引き続き追求していくと改めて表明した。

 

Pages