ベネズエラに対する軍事行動の口実が作られている
キューバ共和国外務省声明
キューバ革命政府が去る9月18日に警告したように、アメリカ合衆国政府によるベネズエラ・ボリーバル共和国への軍事的侵略を正当化するための行動のエスカレーションは持続され、さらに増大している。
カリブ海南部における異常なまでの軍事手段の集中、米国戦闘機によるベネズエラの飛行情報区への最近の違法な侵入、民間船舶の繰り返される破壊とその乗組員の殺害、さらにこの種の軍事行動が陸上地域へ拡大するとの発表は、米国が「非国際的武力紛争」において不法戦闘員と交戦しているとする通知によって補完されている。
かかる前例のない通知は、より大規模な軍事行動を正当化し合法化しようとするものであり、ベネズエラに対する軍事行動を実行する口実となり得る。それは、国際連合憲章および国際法の目的と原則に違反するものである。
ベネズエラに対する直接的な軍事侵略は、「我らがアメリカ」における平和・安全・安定に計り知れない結果をもたらす武力紛争を引き起こすであろう。
キューバは、ボリーバル主義かつチャベス主義的のベネズエラ政府、ならびにベネズエラ国民の市民・軍の団結に対する揺るぎなき支持を改めて表明する。軍事的侵略は阻止されなければならず、ラテンアメリカとカリブ海における平和が保持されるべきである。
「我らがアメリカ」の団結と防衛は、排除なき西半球サミットを通じて実現される
キューバ共和国外務省声明
キューバ外務省は、米国政府がドミニカ共和国に対し、キューバを含む三か国を2025年12月4日および5日にプンタ・カナで開催される第10回米州サミットから排除するよう強制した決定に対し、深い懸念と拒絶を表明する。
この決定は、米国務長官による一方的で苛烈な圧力に屈服した明白な証左である。
複数の国の排除によって、このサミット体制における歴史的後退が確定され、ラテンアメリカおよびカリブ海諸国が、再び「砲艦外交」とモンロー主義を我が地域に対して行使する帝国主義大国と、敬意に基づく生産的な交流を行うことは不可能となる。
この決定が持続するならば、平和・安全・地域の安定を脅かす、強欲かつ拡張主義的な隣国への従属と屈服が優先されることになり、ラテンアメリカ・カリブ海地域の「平和地帯宣言」及び「自由な自決権を行使」し、多様性に基づき団結している、独立主権国家共同体に対し、あからさまに挑戦することになる。
2025年2月にミゲル・ディアス=カネル大統領が述べたとおり、「今日、この米国政府は、我々地域の国々に対して選択肢を規定しようとしている。それは、服従するか、あるいは侵略の対象となるか、である」。
ブルーノ・ロドリゲス・パリージャ、キューバ共和国 外務大臣による、第80回国連総会 一般討論演説
国連総会議長閣下、
国連事務総長閣下、
私たちがここで審議している間にも、ガザの220万人の人々は、シオニスト体制によるジェノサイド、絶滅、民族浄化の行為によって飢餓に追い込まれています。その体制は、米国政府が保証する軍事・財政的支援と無罪処理によって支えられているのです。
キューバ政府と人民を代表して、私は、パレスチナ人民への最も堅固な連帯を、そして自由、独立、シオニスト占領の終結という正義の大義への支持を改めて表明いたします。
もしも安全保障理事会が、米国による拒否権行使やその脅しのために無力をさらし、残虐な行為を止めるための実効的な措置を採択できないのであれば、この総会には具体的な措置を直ちに推進する義務と能力があります。
少なくとも、1967年以前の国境線に基づき、東エルサレムを首都とし、難民の帰還権を含めて、パレスチナの国連加盟国としての権利を明確に宣言しなければなりません。
毎年、1,100万人もの人々が、そのうち300万人は子どもであり、飢餓と関連する病気によって命を落としています。気候危機は、国家と生命を破壊し、地域社会や経済を荒廃させています。わずかな国々や個人が、我々すべての国々を合わせたよりも多くの富を蓄積してい、巨大な不平等が持続可能な発展を阻み、妨げています。
リカルド・カブリサス副首相の逝去に伴う記帳の受付について
駐日キューバ共和国大使館は深い悲しみとともに、キューバ共和国リカルド・カブリサス・ルイス副首相が去る2025年9月16日、永眠したことを謹んでお知らせいたします。
リカルド・カブリサス・ルイス副首相は国家評議会・閣僚評議会副議長、経済企画大臣、外国貿易・外国投資大臣などの要職を歴任しました。外交官としては、1970年代に駐日大使を務めました。キューバと日本の友好関係の発展における功績が認められ、昨年、旭日大綬章を受章しました。
副首相の逝去に伴い、キューバ共和国大使館では記帳台を設置いたします。
会場:駐日キューバ大使館 2階ホール
(東京都港区東麻布1-28-4 Tel: 03-5570-3182)
日時:9月19日(金)および22日(月)
10:00~12:00/14:00~16:00
以上、お知らせ申し上げます。
2025年9月
駐日キューバ共和国大使館
キューバは2025年2月までの米国の封鎖に関する報告書を提出:物的損害は49%増加
2025年9月17日、ハバナで、米国の封鎖の影響に関する報告書を国内外の報道陣に発表するキューバのブルーノ・ロドリゲス・パリージャ外相
「封鎖がキューバの家族にもたらす精神的ダメージ、苦悩、苦しみ、貧困を数字で表現することは不可能だ。これは数世代にわたって続いており、キューバに住むキューバ人の80%以上は、封鎖が始まった後に生まれた」と、ブルーノ・ロドリゲス・パリージャ外相は水曜日、ハバナで、2024年3月から2025年2月までの同政策の影響に関する報告書を発表する際に述べた。
「この政策の結果は、我々の国民が直面している不足に劇的に表れている。この現実は否定できない、明白なものである」とキューバ外交のトップは主張した。
これらの主張を裏付けるいくつかのデータを提供し、ロドリゲス・パリジャ外相は、60日間の封鎖による経済的損害(16億ドル)は、国の電力需要を満たすための燃料費に相当すると指摘した。
「封鎖が2か月間停止されれば、発電用の燃料を確保できるだけの資源が得られるだろう」と彼は強調した。
前回の報告書と比較すると、米国のキューバに対する封鎖による物的損害は49%増加している。




